福岡の体験会には園児から60代まで

10月12日にテレビ西日本が取材した福岡市の体験会には、66人が参加しました。パドルというラケットと穴の開いた樹脂製ボールを使う競技で、50代の参加者からは道具の軽さを評価する声もありました。

軽い道具だけが特徴ではありません。日本連盟の案内を見ると、コートの大きさと、ネット近くでの打ち方に独特な決まりがあります。

コートは13.41m×6.1m。ネット際では打ち方に制限

日本連盟の寸法表では、コートは全長13.41m、幅6.1mで、シングルスもダブルスも共通です。ネットの両側2.13mには「キッチン」と呼ばれるノンボレーゾーンがあります。

この区域に触れた状態で、バウンド前の球を打つボレーはできません。球が一度弾んだ後なら区域内に入って返球できます。ネットに詰めて強く打つだけでなく、球を落とす場所を考える競技でもあります。

最初の往復は、双方が一度弾ませてから返す

サーブを受ける側は一度バウンドさせて返し、その返球を受けるサーブ側も一度バウンドさせます。これがツーバウンドルール。その後は、ノンボレーゾーンの制限を守りながらボレーも使えます。

日本連盟は、この決まりが一方的なネット際の攻撃を抑え、経験の浅い人も打ち合いに入りやすくすると説明しています。コートが小さいことと合わせて、テニスとは異なるラリーの楽しみ方につながります。

33万人は登録者数ではなく、会社の調査に基づく推計

ピックルボールワンが4月に公開した市場調査は、3月に全国の15〜79歳男女3万人へ行ったネット調査です。同社は「現在プレーしている」と答えた人の割合を性別・年代別に人口へ当てはめ、約33万人と推計しています。週1回以上の人だけを数えた値ではありません。

別に行った現役プレーヤー103人への調査では、利用場所は公共体育館49.5%、テニスコート37.9%、専用コート30.1%でした。複数回答なので合計は100%になりません。こちらは全国3万人への調査とは回答者の範囲が違います。

人口推計は施設の登録者を全国集計した実数ではなく、調査対象に15歳未満は含まれません。福岡の体験会に子どもが参加したことと、この数値だけから子どもを含む全国の普及率を示すことは分けて考える必要があります。

まとめ

ピックルボールには、最初に球を弾ませる決まりやネット際の制限があり、ラリーや配置を楽しむ工夫があります。体験会での反応は身近な魅力を、民間推計は一定の対象範囲での広がりを伝えるもの。それぞれの違いを押さえると、初めて聞く競技の姿が見えてきます。