バスが減る地域で、買い物の足を補う

NSTが10月12日に報じたのは、柏崎市の「あいくる」で買い物に出かける住民の姿です。9日の取材では、南鯖石地区から安田駅で乗り換え、スーパーへ向かう移動が紹介されました。

あいくるは2023年11月に市の中心部で始まった予約型乗り合い交通です。サービスを提供するMONETによると、導入の背景にはバスの減便と、住民の「本数が少ない」「バス停が遠い」という声がありました。

AIが担当するのは予約と経路の組み合わせ

利用者が指定するのは乗降場所、日時、人数など。MONETのシステムは複数の予約に応じた経路を組み、運転手用アプリに予約状況とルートを示します。乗る人がAIへ指示文を書いたり、道順を考えたりする仕組みではありません。

市の案内では、電話・LINE・スマホアプリで予約できます。乗降は決められたポイント間で行うため、自宅の玄関からどこへでも送迎するタクシーとは利用範囲が異なります。

中央エリアは大人400円。地域によって運行日も違う

市の運行案内では、中央エリアは平日9時〜15時30分で、祝日と年末年始を除きます。大人は高校生を含め400円、小中学生200円、未就学児は無料です。

北・東・南・西の各エリアは運行する曜日が異なり、案内上の大人運賃は区域内200円、区域外600円です。これは各掲載エリアの条件であり、別地区の実証運行や乗り継ぎ全体に一律で当てはめる料金ではありません。

30分前まで予約できても、希望の便が必ず取れるわけではない

予約受付は利用の1週間前から当日の30分前まで。電話受付は平日8時〜16時で、LINEとアプリは24時間予約操作ができます。予約できる時間と、車が運行する時間は別です。

NSTによれば、中心部は予約の取りづらさ、郊外は利用者の伸び悩みが課題です。南鯖石の実証は2027年3月までの予定で、地域内の移動と既存交通への乗り継ぎを検証するとしています。AIで経路を組むだけで、車両や便数の制約がなくなるわけではありません。

まとめ

あいくるは、バスだけでは届きにくい移動を予約型の乗り合いで補う柏崎市の取り組みです。家族の買い物や通院に使うなら、出発地と目的地の乗降ポイント、運行曜日、乗り継ぎを含む運賃を一緒に押さえると、暮らしに合うか考えやすくなります。