30〜40代と60〜70代で異なる変化

スポーツ庁が10月11日に公表した2025年度調査では、2001年度以降、30〜40代女性の体力合計点が長期的に低下しています。2025年度の指数は40代女性93.6、40代男性98.8でした。

同じ基準で60代は女性118.2、男性114.1、70代は女性114.7、男性109.8。30〜40代女性とは、長期的な変化の方向が異なります。

指数の100は基準年の値

指数は、各年代・男女のその年の体力合計点を2001年度の値で割り、100を掛けたものです。93.6は基準年比6.4%低いという意味。テストで93.6点を取ったことや、60代が40代より体力が高いことを表しているわけではありません。

20〜64歳の測定は、握力、上体起こし、長座体前屈、反復横とび、立ち幅とびと、急歩か20mシャトルランの6項目。項目ごとの記録を得点に換算して合計し、筋力や柔軟性、持久力などをまとめて捉えています。

運動する人の割合にも男女差

運動習慣は別の集計です。2001〜2025年度の3年ごとの比較では、週1日以上運動する35〜39歳女性の割合は約4割から3割へ低下。一方、同年代の男性は約4割から5割へ上昇しました。ここは体力指数の「30代」より狭い年齢区分です。

この比較だけでは、仕事、育児、運動頻度などの影響を切り分けられず、体力低下の原因は特定できません。

誰をどのように調べたのか

調査は2025年5〜10月に実施。6〜79歳の全体では60,213人分を回収しましたが、20〜64歳に限ると、標本数33,840人に対して20,148人分、回収率59.5%でした。

成人の対象者は47都道府県で、地域や職場、性別・年齢・職業に偏らないよう配分する方法です。テストの実施が困難な人は除かれるため、全国の成人全員を測った結果ではありません。年次集計の推移を、そのまま一人ひとりの加齢や健康状態に当てはめることもできません。

まとめ

体力合計点には世代による違いがあり、運動する割合の変化にも男女差がありました。「体力」と「運動習慣」を分け、比較した年齢層と基準年を押さえることが、今回の結果を読み解く鍵になります。