何が起きたの?

報道によると、当該校は盗撮事件や、AIを悪用した性的ディープフェイクへの懸念を踏まえ、学級写真を廃止することを検討・実施しました。

名古屋市教育委員会は児童の撮影について注意喚起をしている一方、学級写真の廃止を市内すべての学校へ指示したものではないと、FNNの取材に答えています。

市全体の方針ではない

この事例を『名古屋市の小学校が学級写真をなくした』と一般化するのは正確ではありません。今回の判断は当該校のもので、市内でも廃止した学校は限られると報じられています。

学校ごとに児童数、保護者との協議、写真の撮影・配布方法、地域の事情が違います。結論だけでなく、どの範囲で誰が判断したのかを見る必要があります。

保護者の受け止めは一つではない

報道では、学校が全約630世帯を対象に実施したアンケートに約200件の回答があり、そのうち約7割が学級写真の存続を希望したとされています。

写真を見ながら学校の話をするきっかけになる、思い出として残したいという声がある一方、画像悪用のリスクを心配する人もいます。回答者数や内容は当該校の状況であり、全国の保護者の意見を示すものではありません。

卒業写真や運動会の集合写真は別の扱い

当該校では、卒業写真や運動会の集合写真は残す予定だと報じられています。どの写真を残し、どの写真を控えるのかは、写真の用途や撮影・配布の方法にも関わります。

学級写真だけをなくせば安全が完全に確保される、と断定できるわけではありません。画像を扱う範囲を減らすことと、保存・配布時の安全策をどう組み合わせるかが課題です。

『全部なくす』以外の考え方もある

写真の必要性と安全性は、どちらか一方だけを選ぶ問題ではありません。撮影する人を限定する、配布先や再配布のルールを決める、保存期間を見直す、画像データの管理を確認するなど、学校と保護者で考えられる方法があります。

ただし、どの方法にも限界があります。保護者や児童の同意、学校の事務負担、技術的な対策の効果を説明した上で、地域や学校単位で決めることが必要です。

まとめ

名古屋市立のある小学校による学級写真廃止は、子どもの画像を守るための一つの判断です。名古屋市全体の方針でも、すべての学校に当てはまる結論でもありません。

学級写真には思い出や家族との会話につながる意味があります。一方で、盗撮やAIによる画像悪用への懸念も無視できません。写真を残すかなくすかだけでなく、安全な撮影、保管、配布をどう実現するかを考えることが大切です。