FP400は何をするセンサー?
Aqara Spatial Multi-Sensor FP400は、60GHzミリ波レーダーを使って、人がいるか、どのエリアにいるか、どのように動いたかを検知するスマートホーム向けセンサーです。映像を撮影するカメラは使いません。
Aqaraは2026年9月16日に発売を発表しました。1台で最大10人をリアルタイムに追跡し、最大8つのカスタムゾーンを設定できると案内しています。
『複数人を追跡』と『個人を識別』は別
FP400は、複数の人がいる共有空間で、どのゾーンに人がいるかを検知して照明などを自動化する用途を想定しています。たとえばソファ側から食卓側へ動いたことをきっかけに、照明を調整する使い方です。
一方で、これは顔や氏名を使って『誰がいるか』を個人として判定する機能とは別です。複数人の位置を検知できることを、家族の個人識別ができることと混同しないようにしましょう。
カメラなしだから、何も分からないわけではない
映像を撮らないことは、家庭内のプライバシーを考える上で一つの利点です。Aqaraは、視覚コンテンツを撮影せずに在室や動きを検知すると説明しています。
ただし、人の在室・動き・ゾーンという情報も生活に関わるデータです。どの自動化を有効にするか、データをどのように扱うか、家族で共有して使うことが大切です。
Matter over ThreadとZigbeeに対応
FP400はZigbeeとMatter over Threadに対応します。Aqara Homeで設定し、対応するAqara Hubを使うことで、より細かな空間検知やローカル自動化を利用できると案内されています。
第三者のMatter環境へThreadで直接追加した場合は、エリア全体の在室センサー1つと照度センサー1つに機能が限られ、カスタムゾーンは使えません。対応するハブ、Matter Controller、Thread Border Routerを確認する必要があります。
見守りへの応用は、機能と目的を分けて考える
カメラを使わず在室を検知する仕組みは、見守りの選択肢として気になる人もいるでしょう。映像を常に見る方法より抵抗が少ない場合があります。
ただしFP400は医療機器、緊急通報装置、転倒を必ず検知する機器として案内されているわけではありません。高齢者見守りや学校での安全確認は、この記事で考える応用の可能性であり、公式が保証する用途ではありません。
カメラを使わない見守りはほかにもある
家庭の状況を映像以外で見守る方法には、電気の使い方を手掛かりにするサービスなどもあります。どの方法にも、分かることと分からないことがあります。
本人の同意、必要な情報の範囲、緊急時の連絡方法を考えながら、家庭に合う方法を選ぶことが重要です。
電気の使い方で見守るサービスの記事を読む →日本で買える?
AqaraはFP400を世界向けに発売すると発表していますが、公式の案内では日本は販売対象から除外されています。今回確認した範囲では、日本の発売日、価格、国内サポートは発表されていません。
海外で発売されたスマートホーム製品を、日本でも同じ条件で使えるとは限りません。日本向けの正式発表が出るまで、国内販売を前提に判断しない方がよさそうです。
まとめ
Aqara FP400は、カメラなしで最大10人の在室や位置を複数ゾーンで検知する、60GHzミリ波レーダーのセンサーです。映像を使わないことはプライバシー面での選択肢になりますが、個人識別や医療・緊急対応を保証する機器ではありません。
MatterやZigbeeの設定条件、日本販売の有無、家庭で何を自動化したいかを確認してから考える必要があります。撮影しないスマートホームが広がるかを見る上で、気になる製品です。

撮影しない見守りの選択肢になるかも
ARECHIN'S NOTE
あれちんのひとことあれちんって? →
これはかなり重要な技術だと思います。 見守りやスマートホームではカメラを使えば分かることは多いですが、家の中にカメラを置くとなると、どうしてもプライバシーが気になりますよね。 それがミリ波レーダーで、カメラを使わずに「このエリアに人がいる」というところまで分かるなら、かなり安心して使いやすくなると思います。 これから日本は高齢化がさらに進むので、見守りの分野でもこういう“撮影しないセンサー”はどんどん発達してほしいですね。 家庭だけでなく、将来的には学校などでも、プライバシーに配慮しながら安全確認へ応用できる可能性があるのかなと思います。
SOURCES
